研究課題/領域番号 |
15K12367
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
科学教育
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
壹岐 裕子 東北大学, 大学病院, 実験助手 (40747614)
|
研究分担者 |
末田 輝子 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 臨床検査技師 (20748446)
工藤 克昌 東北大学, 大学病院, 助教 (30607768)
野田 雅史 東北大学, 大学病院, 講師 (70400356)
兼平 雅彦 東北大学, 大学病院, 助教 (90374941)
福地 純一郎 学習院大学, 経済学部, 教授 (00274043)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
|
研究課題ステータス |
中途終了 (2016年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | Wet Lab / non-technical skills / 外科手技 / 初期研修医 / 医学教育 / 倫理観 / Visual Analog Scale / 評価方法 / 動物福祉 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、スパイラルアップ可能なトレーニングカリキュラムの構築と評価法の確立と、当施設で行われている動物福祉を重視したWet Labの有効性を実証しつつ、Wet Labの効果的な開催方法の検証にある。初年度は、東北大学病院先端医療技術トレーニングセンターで開催された『初期研修医対象のブタを用いた外科手技トレーニング」と、胃腸外科で開催される若手医師対象の『外科手技トレーニング」にて、technical skills、non-technical skills、更に倫理意識に関するデータ収集を受講生に行った。また、初年度には調査を実行可能とするスケールを精査し、Visual Analog Scale(VAS)を導入し、その検証により有効性を実証している。 また次年度には、収集したデータを解析し、technical skillsに関しては、すべての手技(気管内挿管、開胸、開腹、血管処理、腸管吻合、閉胸、閉腹、気管切開、胸腔ドレーン留置、腸管切離)において、Wet Labトレーニング後には信頼係数95%にて明確な上昇を示すことが分かった。また、non-technical skillsに関して、コミュニケーション能力や、メンタルコントロール能力においては、初期研修医を10年以上の経験を持つ熟練医師と比較した場合、手術室でのスタッフへの指示出しや、患者家族への説明に関して、熟練医師の方が初期研修医よりも1.8倍に自信を持って対応出来ているという結果が出ている。また、手術室でのメンタルコントロールに関しては、2倍となる。最後に倫理観に関する調査において導き出される結論としては、当施設で行っているWet Labの実技直前の動物福祉・倫理の講義は、信頼係数95%にて明確に受講生に倫理意識の上昇に寄与し、『倫理」について考える場を提供する機会となっていることを示すことが出来た。
|