研究課題/領域番号 |
15K12444
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
中村 俊夫 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 招へい教員 (10135387)
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研究分担者 |
山田 哲也 公益財団法人元興寺文化財研究所, 保存科学センター, 研究員 (80261212)
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研究協力者 |
佐々木 淑美
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | モルタル / 炭酸カルシウム / 14C年代測定 / 古建築物文化財 / 加速器質量分析 / 混和剤 / 大気中二酸化炭素の固定 / コンクリート / 段階分解生成物 / 混和材 |
研究成果の概要 |
モルタルは、大気中のCO2を吸収してCaCO3を形成して固化する。固化の際に吸収された炭素が14C年代測定に用いられる。本研究では、市販のモルタルを、使用前後で、炭素含有率と14C濃度を測定し、使用後に増えた炭素が大気中の炭素を固定したものであり、モルタルの炭素を用いて、モルタル使用年を推定できることを示した。建築材などのモルタル32個の試料について14C年代を測定し、関連する木片の14C年代と比較した結果、モルタルの炭素は木片に比べて系統的に古い年代を示した。モルタル使用時に、古い炭素が残留しており、モルタルの14C年代が実際より古く得られる事が明らかとなった。
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