研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では,メタボリック症候群を遺伝的に発症する実験動物を得られた初代培養肝細胞や株化線維芽細胞における時計遺伝子の発現リズムに異常があることを見いだした。ついで、動物性タンパク質と植物性タンパク質が、褐色脂肪のUCP1、UCP2遺伝子の発現量を亢進すること、肝臓のCyp7A1遺伝子のサーカディアンリズムに影響を与えることを明らかにした。以上のことより、メタボリック症候群モデル動物では、時計遺伝子の発現リズムに異常があること、摂取タンパク質は、脂質代謝のサーカディアンリズムに影響を与えることが示唆され、これらのことがメタボリック症候群の発症原因の一つであると考えられた。