研究課題/領域番号 |
15K12819
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 山梨大学 (2017-2018) 山梨県立大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
佐藤 正幸 山梨大学, その他部局等, 名誉教授 (90126649)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 歴史理論 / 紀年法 / 史学史 / 歴史哲学 / 歴史教育 / キリスト紀年 / 科学革命 / ベネラブル・ベダ / ジェームス・ハットン / 時間観 / 歴史観 / 歴史認識 / 歴史思想史 / 歷史思想史 |
研究成果の概要 |
キリスト紀年の成立に関しては多くの研究がある。しかし、19世紀以降、キリスト紀年がキリスト教圏を越えて、世界共通紀年となった経緯に関する研究は皆無である。本研究は、19世紀以降、キリスト紀年がなぜ、またどのようにして世界共通紀年になることが出来たのかに関して研究した。 その成果として、キリスト紀年の世界共通紀年化が可能であった理由は、①17世紀以降、キリスト紀年そのものが変容し宗教的根拠を喪失したことで非キリスト教圏においても受け入れられる受容基盤が形成されたこと、②キリスト紀年を受け入れる側が、キリスト教という宗教色を消し去ることで、世界共通紀年として受容したことを解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
古代におけるキリスト紀年の成立に関しては多くの研究がある。しかし、近代になって、キリスト紀年が、なぜ、またどのようにして世界共通紀年になることが出来たのかに関しての研究は皆無である。本研究は、キリスト紀年の世界共通紀年化が可能であった理由として、以下の2つのことを研究した。 (1)17世紀の科学革命以降、キリスト紀年そのものが変容し宗教的根拠を喪失したことで非キリスト教圏においても受け入れられる受容基盤が形成されたこと、(2)キリスト紀年を受け入れる側が、キリスト教という宗教色を消し去ることで、世界共通紀年として受容したことを解明した。例えば日本の「西暦」とか、中国の「公元」はその好例である。
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