研究課題/領域番号 |
15K12846
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
鳥井 珠子 (秋山珠子) 立教大学, 立教大学アジア地域研究所, 特定課題研究員 (80422385)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 中国 / 映画 / ドキュメンタリー / インディペンデント映画 / 非公的言説 / 現代美術 / アサイラム / カルチュラル・アサイラム / 法規制 / 地域研究 / 文化形成 / 非公的文化 / 映画祭 / 字幕翻訳 / 映像 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、近年国際映画祭で注目される中国インディペンデント・ドキュメンタリーを対象に、「カルチュラル・アサイラム」という新たな概念を導入することにより、現代中国の非公的文化生産のダイナミズムを解明することである。そのため本研究は、作品の生成と流通の中国国内およびグローバルな動態に着目し、中国・台湾・日本・欧米での調査、資料収集、研究交流を推進した。とりわけ研究期間中に施行された「電影産業促進法」による当該分野の急速な収縮により、本研究は、中国インディペンデント・ドキュメンタリーの誕生から衰微までの包括的な歴史像を、実地調査と新たな概念によって解明する稀有な試みとして国内外で反響を呼んだ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、中国インディペンデント・ドキュメンタリーに対する25年の参与観察の実績を持つ報告者が、その包括的な歴史分析を通し、現代中国の非公的文化生産のダイナミズムを解明を目指すものである。国内外の先行研究の射程はデジタル化以降に集中し、かつ、これを単独の領域として扱うものがほとんどであり、アナログ時代からの全過程を通して参与観察を行い、支配層および他領域との交錯した「共生」関係を視野に入れて論じる本研究は、他に類例を見ないユニークなものとして注目を集め、国内外の多数の招聘を受けた。また研究資源へのアクセスが急速に困難化する現在、報告者はその人的資源を生かした資料収集とその公開を積極的に行った。
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