研究課題/領域番号 |
15K12913
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
長嶺 寿宣 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (20390544)
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研究分担者 |
飯田 敦史 群馬大学, 大学教育・学生支援機構, 准教授 (50622122)
藤枝 豊 共愛学園前橋国際大学, 国際社会学部, 教授 (60406288)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 英語教師 / 教師成長 / 教育実習 / 実践的知識 / リフレクション / 情動 / 感情 / 認知 / 定性分析 |
研究成果の概要 |
教師成長には,実践的知識(実践知)の獲得が不可欠である。しかし,特に教職経験に乏しい実習生にとって実践知を言語化することは容易ではない。本研究では,授業実践を通して実習生が得た「感受概念」(直感的・無意識的に形成されるもの)に焦点をあて,それを言語化するプロセスを調査した。感受概念の言語化をガイドするため,Thinking At The Edge (TAE)と呼ばれる手法をリフレクション(振り返り)活動に取り入れ,そのプロセスを分析し,実践知の獲得プロセスを解明した。本研究を通して,実践知の獲得プロセスには,認知的因子のみならず様々な情動・感情的因子が複雑に絡み合っている実態が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,日本人英語教師を取り巻く環境は大きく変化した。客観的に観察・評価可能な語学力,それが顕著に表れる「英語のみを使用した」授業実践のみで,資質や技能が議論されることも少なくない。また,英語教育改革に伴い蔓延しつつあるネイティブ・スピーカー至上主義が,自己肯定感や自己効力感を低下させる傾向も見られる。本研究では,実践知の獲得プロセスに関与する「理想の教育者」等の信念に関わる因子が多数観察されたが,英語の指導法や教師の語学力に関わる因子は極少数であった。英語教員養成の在り方や指導アプローチを検討する上で示唆に富む知見を含んでおり,リフレクション活動を通して教師成長を促す手立てが具体化できる。
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