研究課題/領域番号 |
15K12977
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
民事法学
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
肥塚 肇雄 香川大学, 法学部, 教授 (30295844)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ビッグデータ / 動的リスク / 健康増進型保険 / テレマティス区保険 / 危険の増加・減少 / 重大事由解除 / 自動運転 / モビリティ― アズ ア サービス / 近代法 / 傷害疾病準定額保険 / 保険の目的物 / 筋電義手 / 自動運転車 / 人と物 / リスク測定 / 健康年齢連動型医療保険 / 個人情報 / プライバシー / 逆選択 / 遺伝子情報 / テレマティクス保険 / 健康年齢 / 顧客情報 / 保険法 / 保険業法 / 保険料率算出基準 / 保険事故の偶然性 / 技術革新 |
研究成果の概要 |
ICT技術により顧客に係る情報を広く収集し活用すると、被保険者や保険目的物についてモニタリングがなされリアルタイムでのリスク測定が可能となり逆選択の問題が生じ得る。保険事故発生を個別具体的に抑止することが新しい保険業務として社会から求められ得るが、これは保険契約の効果に含まれない。被保険者からの生体情報等をビッグデータとの照会により生活習慣等から危険の増加・減少がわかる。被保険者が健康管理を怠った場合、保険会社が重大事由解除できるかは問題である。Maasに自動運転車が組み込まれた場合、当該車の保有者が「運行供用者」に該当するか否かは問題である。情報の利活用次第で保険契約のあり方に影響がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ICT技術が今後ますます発展していくと、保険会社にまたは被保険者に保険事故発生に関する情報が集まる。社会はこの新しい「顕微鏡」又は「天体望遠鏡」により保険事故がどの程度の確率でいつ頃発生するのかその傾向が保険会社も被保険者も相関関係の中で「見え」てくる。このとき保険会社は保険事故発生を抑止するための手当てを行うサービスを提供することが求められる。本研究は、将来に起き得るビッグデータ利活用の問題について、このような視点に立ったときに検討すべき法的課題を考察した点で社会的意義がある。また、将来問題となり得る課題の検討は保険法において学術的意義が認められる。
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