研究課題/領域番号 |
15K13077
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
亀山 俊朗 中京大学, 現代社会学部, 教授 (70507425)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | シティズンシップ / ナショナル・アイデンティティ / 丹下健三 / 大西巨人 / 花田清輝 / 55年体制 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、日本型シティズンシップのアイデンティティの形成を、1955年前後を中心に様々な表現領域の検討により明らかにすることだった。研究の結果、1950年代における日本のナショナルアイデンティティの確立は、日本の独自性を掘り下げる方向性よりもむしろ、「複数のコスモポリタニズム」(アメリカ、欧州、そして共産圏など)との対峙を通じて行われようとしていたことが明らかになった。従来こうした対峙は右派・左派、国内派・国際派などの枠組みにより論じられてきた。しかし、いずれの立場においても強く世界性を意識しながら日本におけるアイデンティティを思考し、作品制作や社会運動などの実践がなされていたと言える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代日本のシティズンシップ(市民/国民としての地位や権利、アイデンティティ)は、経済的格差や貧困、外国人労働者受け入れの広がりに見られるように大きく変容しようとしている。新たな市民像の確立が諸分野で課題となっている。本研究では、戦後日本型シティズンシップの揺籃期である1955年前後に注目し、建築・都市計画、文学・芸術運動など広範な分野でコスモポリタニズムとナショナリズムの止揚、近代化と伝統の相克といった論点で市民像が議論され、作品化されていたことを明らかにした。高度経済成長後の「一億総中流」の相対的安定期を経て再び市民像が動揺する現代に、55年当時の議論は深い示唆を与えている。
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