研究課題/領域番号 |
15K13093
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 八戸工業大学 |
研究代表者 |
安部 信行 八戸工業大学, 大学院工学研究科, 准教授 (30433478)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 視覚障害者 / 歩行訓練 / 五感 / 聴覚錯誤 / 嗅覚 / 残存能力 / 聴覚 / 環境バリアフリー / 嗅覚閾値 / ロービジョン / 中途失明 / 眼科医 / 歩行訓練士 |
研究成果の概要 |
視覚障害者のための歩行訓練制度の整備も必要であるが、聴覚に関する訓練では、「方向定位への反射壁面の影響に関する基礎的な研究」を実施し、晴眼者よりも視覚障害者が反射壁面の認知度が高いことが分かった。この結果から、訓練次第では聴覚を利用した訓練も十分に活用できるといえる。 嗅覚に関しては、晴眼者よりも視覚障害者の方が嗅覚の感度が高いことが実験より明らかとなった。「匂いによる空間及びサイン等の認知に関する基礎的検討について」からは、殆どの被験者が匂いの直近で嗅ぎ分けることができたことから、嗅覚も訓練に利用できる可能性があることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は視覚障害者の歩行訓練について、白杖のみならず、音やにおいなど、五感を利用して訓練ができないか、実験的な内容も含めて実施したものである。 現在、歩行訓練の制度は満足とはいえず、制度も含め、ハード面から手法について検討してきた。本研究で、視覚障害者の聴覚や嗅覚が晴眼者よりも優れていることが明らかとなったことから、残存能力を充分に活用することで社会進出が期待できる。視覚障害者の歩行訓練の制度を見直し、ハード面を充実させることにより、視覚障害者が安全で円滑に外出など、一人での歩行の機会が増えていくことが期待できる。
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