研究課題/領域番号 |
15K13123
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育心理学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
神谷 哲司 東北大学, 教育学研究科, 准教授 (60352548)
|
研究分担者 |
熊谷 龍一 東北大学, 教育学研究科, 准教授 (60422622)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
|
キーワード | 家計 / ファイナンシャル・リテラシー / 批判的思考 / 家族 / 夫婦 / 子育て / 結婚 / 行動経済学 / モニタリング |
研究成果の概要 |
本研究は,新たな高次リテラシーとしてのファイナンシャル・リテラシーのひとつとして,家計運営に対する批判的思考態度を測定する家計運営モニタリング尺度を開発することを目的とした。平山・楠見(2004),廣岡・小川・元吉(2000),川島(1999)らの批判的思考態度尺度に関する項目を基に作成された52項目をもとに,因子分析を施した結果,「論理的思考・客観性の自覚」15項目,「比較検討」7項目,「好奇心」6項目,「無批判的態度」6項目の4下位尺度からなる家計運営モニタリング尺度が作成され,外的基準との相関から妥当性が検証された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「お金の上手な使い方」を示すファイナンシャル・リテラシーが,消費者に求められるようになっているが,従来のファイナンシャル・リテラシー研究は,旧来の「合理的経済人」(理性的にふるまう消費者)であることが前提となっていた。しかし,現実の消費者は,自らの感覚を重視するなど,非理性的な消費行動をとることが知られている。そこで本研究では,知識の向上を目指すのではなく,自らの非理性的な行動を制御する「批判的思考」に着目し,家計運営における批判的思考尺度を作成した。今後,この尺度を用い,浪費的な消費行動をとる消費者に対する家計運営に関する認知プロセスを明らかにする。
|