研究課題/領域番号 |
15K13149
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 仁愛大学 |
研究代表者 |
水上 喜美子 仁愛大学, 人間学部, 准教授 (00387408)
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研究協力者 |
川口 めぐみ
田中 悠二
東間 正人
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 認知症の告知 / あいまいな喪失 / 介護家族 / 認知症告知 / 曖昧な喪失 / 家族介護 |
研究成果の概要 |
本研究では、認知症と告知を受けた後の本人や家族への心理的アプローチについて検討することを目的とした。まず、地域に在住する高齢者やその家族が認知症の告知についてどのように考えているのかを知るために質問紙調査を実施した。この結果、高齢者の場合、告知を希望する人(82.7%)は多かったが、高齢者とその家族の告知に対する意識には違いがあることが認められた。次に、認知症の告知後の心理的なプロセスについて、告知を受けた本人と家族に面接調査を行った。この結果、告知後すぐに、家族は介護者になるという自覚をもちにくく、介護者として自分やその役割を意識できていないことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から、告知後には、当事者が病気を受け容れられないだけでなく、家族も介護者という自覚をもてないことが認められた。認知症と告知された直後から始まる生活の中で、認知症の人とその家族が危機に陥らないようにするために、切れ目のないケア関係システムの支援体制を構築することが重要であることが考えられた。このためには、家族が認知症を患うということをどのように理解しているのかをアセスメントする必要がある。また、認知症に関する正しい知識を伝え、認知症になる前から、認知症について話し合える場を作ることも大切だと考えられた。
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