研究課題/領域番号 |
15K13216
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 九州保健福祉大学 |
研究代表者 |
登坂 学 九州保健福祉大学, 保健科学部, 准教授 (50308144)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | インフォーマル教育 / 共感 / 自己肯定感 / 居場所 / アイデンティティ / 育成型アイドルグループ / ファンコミュニティ / 参与観察 / フィールドワーク / インタビュー / 育成系アイドル団体 / 自己形成 / ボランタリズム / インタラクション / 自己更新 / 日本型アイドル養成団体 / 青少年の夢 / 主体形成 / オタク / フォーマルな教育 / ノンフォーマルな教育 / インフォーマルな教育 / アイドル養成団体 / 自己実現 / 社会教育的機能 |
研究成果の概要 |
本研究は「クール・ジャパン」の一翼を担う養成型アイドル団体に注目し、その受容・消費者である中国の若者たちへの影響をSNH48を事例として微視的・実証的に研究した。申請者の関心は商業活動としての運営ノウハウよりも寧ろアイドルを志願し修練する若者自身やそれを応援するファンの主体形成にある。その意味で本研究はオーソドックスな民間教育研究、広義の社会教育実践研究ということも可能である。ウェブ文献の読解及びフィールド調査を通じて①日本発の養成型アイドル団体の持つインフォーマル教育的意義、②民族・文化の違いやイデオロギーに関わりなく若者の共感を育む価値観の創出、③国際共生実現の一つのヒント等が見出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的・社会的意義は、我が国由来の育成型アイドルグループの中国における展開が現地の中国の若者に対してどのような影響を与えうるかを、インフォーマル教育の論理的枠組みを用いて参与観察を通じて検証・分析し、その可能性について考察した点にある。 観察対象は主にそこで活動するアイドル自身とそれを応援するファンコミュニティ及びファン個人であるが、いずれの側にもアイデンティティの拠り所としての「居場所」意識の醸成及び自己肯定感の発揚が確認できた。立場こそ違うが、ごく普通の若者が連帯することによる等身大の共感と自己形成、これこそが我が国若者文化がもたらした積極的意義であると考えられる。
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