研究課題/領域番号 |
15K13259
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
特別支援教育
|
研究機関 | 東京大学 (2018) 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター (2015-2017) |
研究代表者 |
奥村 安寿子 東京大学, 高大接続研究開発センター, 特任研究員 (60749860)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 未就学児 / 文字学習 / 発達性ディスレクシア / 読み発達 / 早期支援 / 事象関連電位 / 幼児 / 追跡調査 / 読み習得 / 脳機能変化 / 注意 / 文字列処理 |
研究成果の概要 |
日本語を母語とする未就学児(5-6歳)は,ひらがなを音読出来るようになる以前から,言葉が文字でどう表記されるかについて潜在的な知識を有しており,絵に合う文字の選択といった簡易な課題で評価出来る可能性が示された。また,未就学期の文字認識は,就学後の音読速度や正確性と関連することが示唆され,認識の不全が疑われる子どもには文字との自然な接触を促す介入を積極的に行うことが望ましいと考えられた。脳機能評価については,文字に対する初期の事象関連電位が文字認識の様相,および介入による認識の変化を捉えるのに適していることが示され,今後更なる応用を図っていく必要がある。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は,ひらがなの読みに関わる従来の研究が読める(音読できる)・読めないの二値的な区分で進められていたのに対し,読める前にも認識が成立しているという新しい見方を確立した点に大きな学術的意義がある。社会的意義としては,そうした「読める前の文字認識」に着目することで,発達性ディスレクシアの早期発見および介入が促進され得ることを示した点が上げられ,小学校入学後のつまずきを予防・軽減するための方策として就学前教育(幼稚園・保育園)や保幼小連携の中に取り入れられていくことが望まれる。
|