研究課題
挑戦的萌芽研究
電気化学反応を行いながら、その反応を透過型電子顕微鏡(SEMと略記)で観察できるシステムの構築が本研究課題の目的である。この実現は、真空下でも全く蒸発しない電解液であるイオン液体を用いることがキー技術となる。イオン液体を保持し、試料局、対局、参照極を備えたセルを装備したTEMホルダーを作製した。イオン液体には、金属イオンを溶解し、それを還元することで金属析出をおこなった。金クロライドを溶解したイオン液体を用いた場合、TEMの電子線を照射するだけで金の析出が起こり、ナノ粒子の成長の様子を観察できた。リチウムイオンを溶解させた場合、電気化学的還元反応によってリチウム金属の析出を観察できた。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件)
Scientific Reports
巻: 6 号: 1 ページ: 36153-36153
10.1038/srep36153
Microscopy
巻: 64 号: 3 ページ: 159-168
10.1093/jmicro/dfv003