研究課題/領域番号 |
15K13342
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用物性
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
多田 和也 兵庫県立大学, 工学研究科, 准教授 (90305681)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 人工筋肉 / 釣り糸 / 人工樹脂 / 熱収縮 / 電気抵抗 |
研究成果の概要 |
本研究では、釣り糸人工筋肉に及ぼす作製条件の影響を検討した。50℃までの範囲においてより高い作製温度は成功率を高め、20℃における成功率は重量にかかわらず50%より低いことが分かった。より高い温度およびより高い重量での作製はより長い人工筋肉をもたらし、より長い筋肉はより大きく作動するが、収縮比はほぼ一定に保たれる。また,導電糸で作られた人工筋肉では、研究者によって受け入れられている従来の仮定とは対照的に、ジュール加熱による作動中に電気抵抗が非線形に大幅に減少することが見出された。この現象は、加熱による人工筋肉の変形に伴う伝導経路の変化を反映していると説明することができる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではパワードスーツなどへの応用が期待される自己コイル化現象を用いた釣り糸人工筋肉について検討を行った。作製温度や荷重により,作製成功率や出来上がる人工筋肉の長さが変化することを明らかとした。また,導電糸人工筋肉の電気抵抗が動作中に変化する現象について見出し,物理的な説明を加えた。これらの結果は釣り糸人工筋肉の実用化に向けて,重要な知見となると考える。
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