研究成果の概要 |
本研究では, 低温下で電場や応力を試料にかけ, 誘起される構造相転移や磁気相転移を観測するだけでなく, その外力の大きさとともに強誘電分域や軸が変化する様子を可視化できる複屈折イメージング装置を開発した。 具体的には(1)複屈折イメージング装置の自動解析システムを開発した。(2)高電場下または応力下で, なおかつ低温で複屈折イメージング画像が取得できる試料フォルダを開発した。 その結果, 量子常誘電体SrTiO3で起こる電場誘起強誘電分域の直接観測や, 等方正結晶KNiF3に応力を印加すると低温で短軸方位が90度スイッチングすることを初めて明らかにした。
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