研究課題
挑戦的萌芽研究
量子スピン液体はスピンが秩序化せず絶対零度までスピンが量子的に揺らいでいる特異な状態である。その性質は、スピンの分数化やゲージ揺らぎといった、スピン励起に顕著に表れる。量子スピン液体の実現の有力な候補は量子スピンアイスと呼ばれる系で、磁気単極子やフォトンといった素励起が現れる。これら素励起の性質を調べるため、熱伝導を用いて量子スピンアイスYb2Ti2O7、Pr2Zr2O7のスピン励起を調べた。前者では、磁気単極子が量子揺らぎにより、結晶中をコヒーレントに伝播することが分かった。後者では極低温において熱伝導の異常な増大を検出し、ゲージ揺らぎに対応するフォトンの初めての観測の可能性を示唆している。
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すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 6件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (36件) (うち国際学会 4件、 招待講演 3件)
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