研究課題/領域番号 |
15K13565
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
固体地球惑星物理学
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研究機関 | 国立天文台 (2016-2018) 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 (2015) |
研究代表者 |
山本 圭香 国立天文台, RISE月惑星探査検討室, 特任研究員 (40452263)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 衛星重力観測 / 時間変動重力場 / 火星大気変動モニタリング / 衛星重力観測シミュレーション / 惑星大気 |
研究成果の概要 |
本研究では、惑星大気の循環を、重力測定衛星による時間変動重力場観測によってとらえることを目的とした。地球周回衛星軌道および地球重力場の精密推定のために作成されたソフトウェアを改良し、新たに惑星大気の検出のための軌道シミュレーションに対応できるようにした。火星大気に焦点を絞り、約9年分の大気循環モデルを解析し、大気表面気圧、ドライアイス 、水氷、ダストの年周、半年周、季節変動成分を抽出し、重力測定衛星からの観測量に変換した。重力場の測定方式、衛星の軌道、期間等の各種パラメータを変えた観測のシミュレーションを実施し、より効率的な検出にはどのようなチューニングが必要であるかについて調査した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で実施されたシミュレーションの結果に基づき、実際に惑星大気の観測が実現された場合の、その学術的な意義は次の通りである。火星をはじめとする大気を持った惑星において、大気の循環を観測し、その運動を正しく理解することは、惑星表層の熱輸送メカニズム、気象・気候メカニズムを解明する上で重要であり、本研究で検出の対象とした質量の時間変化としての大気変動は、このメカニズムに対し、定量面での規定を与えるという役割を持つ。これは従来の気象観測では直接に得ることのできない新しい観測量であり、既存の観測、大気モデルとは独立であることから、既存の惑星大気循環モデルの検証にも役立つと予想される。
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