研究課題
挑戦的萌芽研究
高い化学反応性をもつ化合物は、周りを安定な壁で取り囲むことによって安定に単離でき、その性質を詳細に検討することが可能となる。本研究では、炭素原子が球状に結合して構成されるフラーレンの内部に小分子を導入する方法を開発し、内部に小分子を包接した開口フラーレンを合成してその性質を明らかにした。特に、酸素分子を内包させた開口フラーレンでは、分子錯体の常磁性が極低温下でも失われず、三重項状態が保たれることが明らかとなった。
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