研究課題/領域番号 |
15K13851
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生産工学・加工学
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研究機関 | 奈良工業高等専門学校 |
研究代表者 |
谷口 幸典 奈良工業高等専門学校, 機械工学科, 准教授 (10413816)
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研究協力者 |
児玉 謙司
國安 弘基
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 磁気温熱治療法 / QOL / 粉末成形 / 数値解析 / 絞り加工 / 個別要素法 / マイクロフォーミング |
研究成果の概要 |
ガン磁気温熱治療法を既存の高価な専用設備なく実現するインプラントの製造法を検討した.インプラントはチタン製の微小なカプセルの中に鉄粒子からなる磁性合金粉末を封入したものであり,世界初のものである.微細直径とすることでカテーテルで体内にあるガン腫瘍に直接挿入し,交流磁場を体外からあて43℃まで発熱させることによりガン細胞を死滅することを想定している.提案したインプラントは簡易な手術で安価な磁場発生設備により自宅での治療などQOLを実現する外部交流磁場法という新たなガン治療・再発予防手法に結び付く可能性がある.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人体に無害なチタンをカプセル状に加工するとともに,その内部に外部からの磁気で発熱する金属粉を入れたこの世にないインプラントを作成する加工技術を開発した.カテーテルや注射針で患部に挿入することで開腹手術が不要になる.そのために0.8mm径以下とする必要があり,難加工のチタンをそのようなサイズにする極めて難しい精密金属加工技術にチャレンジした.温熱治療は副作用のない安全安心な治療法であり着目されている反面,現状では極めて高価な設備であり普及が進んでいない.本研究で開発したインプラントを活用すれば安価な外部交流磁場装置にて温熱治療が実現されると期待される.
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