研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では、遷移金属窒化物の物性を酸化物との差異の観点から調べ、遷移金属元素の個性がどのように現れるかを議論した。特に、3d遷移金属(Sc~Cu)のモノナイトライドの安定性に対する元素の個性の寄与という切り口で計算と実験の両面からアプローチを行った。第一原理計算結果を直観的に捉えるために、3d遷移金属のうち、Ni~Cuの窒化物については、反結合性軌道のエネルギーが窒化物の性質に与える影響が大きく、計算結果をその観点で解釈することが有用であった。本研究により、実験化学者が計算化学を援用して無機化合物の電子状態、物性と元素の個性の関係を直観的かつ本質的に理解する一例が提示されたと考えている。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)
Journal of the Ceramic Society of Japan
巻: 124 号: 10 ページ: 1110-1115
10.2109/jcersj2.16112
130005606005