研究課題
挑戦的萌芽研究
本課題では、5d電子系酸化物を主な研究対象とし、強固な機能結合を示す新物質の創製を目指した。具体的には、銅酸化物高温超電導体の母構造と同型のタングステン酸化物の新規合成を目指した。層状構造と不対電子の両方を有するタングステン酸化物はこれまでに合成例がなく、成功すれば、元素置換や連続固溶体の合成、キャリアードーピング、圧力効果、不純物効果などの検証を通して強固な機能結合を発現できた可能性があったが、本課題期間中に新規合成を達成できなかったため、探索的な合成実験をさらに継続する必要がある。
環境・エネルギー政策や元素戦略に関連する多くの技術的課題の解決が求められていた。本課題では、固体中の価電子に関係する強固な機能結合に着目して、それらの課題解決に資する新物質創製研究に取り組んだ。結果として目標とした5d電子に起因する強固な機能結合を示す新物質の合成には至らなかったが、複数の新規タングステン酸化物の合成に成功し、それらがイオン伝導に関する機能性を示すことを明らかにした。
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すべて 国際共同研究 (9件) 雑誌論文 (12件) (うち国際共著 9件、 査読あり 12件、 謝辞記載あり 5件) 学会発表 (22件) (うち国際学会 2件、 招待講演 4件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
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