研究課題
挑戦的萌芽研究
金属酸化物半導体の中には、原子空孔に局在した電子スピンにより強磁性化すると理論的に予測されているものがある。本研究ではスピン偏極陽電子消滅(SP-PAS)法を用いてこれを検証した。酸化亜鉛単結晶に酸素イオンビームを照射して原子空孔を導入すると、磁化測定では照射後に実際に磁化が検出された。SP-PAS測定では、消滅ガンマ線強度の磁場反転非対称性(磁気ドップラー(MDB)スペクトル強度)が、イオンビーム照射量の増大に伴って増大した。これはイオンビーム照射により導入された亜鉛空孔に局在電子スピンが存在することを示している。本研究により、原子空孔が磁性の源であることが初めて実験的に裏付けられた。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (17件) (うち国際学会 4件、 招待講演 3件) 備考 (1件)
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