研究課題
挑戦的萌芽研究
放射線誘発の突然変異発生頻度は、生体内の回復機能とのバランスで決まることを具現した数理モデルWAM(もぐらたたきモデル)を確立発展させ、さらにこの頻度が生物の進化の駆動力としての突然変異と一致していることを明らかにした。成果は、学会、研究会等で発表、特にEU主催国際学会(Oxford:2017, Pari:2018)で口頭発表として招待され、多くの知己を得て、阪大核物理センター・学審委員会等と共催の国際会議BER2018(3月)を開催,そこで成果を発表した論文はRRSJournal に採択された。WAM自動計算ソフトを作成公開中、更に放射線治療への適用できる模型も成功し、医療との連携を計画中。
現在の放射線防護の原則であるLNTが、特に低線量率、長期被ばくの場合の放射線影響を検討しているUNSCEARも、防護の原則を議論をするICRPも、さらに、大方の生物関連学会でも、再考すべきという機運が高まっている。しかし、LNTに対して「閾値の有無」に焦点があり、福島のような長期低線量率のリスク計算に必要な低線量率の効果がほとんど議論されていなかった。我々の模型は、これに対して重大な論点を提供したと考える。今後、さらに国際てk那波のみならず、国内でもWAM模型の結果を知ってもらい、4度の被ばくを受けた日本から世界に情報発信していけるよう、さらに研究を発展させていきたい。
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すべて 雑誌論文 (10件) (うち国際共著 2件、 査読あり 6件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (59件) (うち国際学会 22件、 招待講演 12件) 図書 (1件) 備考 (2件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
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https://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/~ber2018/