研究課題/領域番号 |
15K14430
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ゲノム医科学
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研究機関 | 北九州市立大学 |
研究代表者 |
日高 京子 北九州市立大学, 基盤教育センター, 教授 (00216681)
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研究協力者 |
中津 可道
日高 真純
林田 元気
大野 みずき
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | iPS細胞 / DNA修復 / ミスマッチ修復 / ミューテーター / 多能性幹細胞 / MSH2 / 細胞死誘導 / ゲノム編集 / 幹細胞 |
研究成果の概要 |
多能性幹細胞(ヒトiPS細胞など)のゲノムは、突然変異率が低く非常に安定している。 ゲノムがどのように安定に維持されているかを知ることは重要であり、一方で、突然変異を容易に検出することのできるシステムの開発は有用であると考えられる。 本研究では、ミスマッチ修復(MMR)タンパク質に焦点を当て、(1)ヒト培養細胞におけるDNA修復および細胞死誘導の関連を明らかにしたとともに、(2)ゲノム編集技術によりMMRを欠損したヒトiPS細胞を樹立し、これがミューテーターとなっていることを確認した。 我々の新しい知見は、多能性幹細胞のゲノム維持機構の解明と高感度変異検出法の確立につながると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
iPS細胞などの多能性幹細胞は再生医療の細胞ソースとして期待されているが、わずかでも変異が生じるとがん化につながるため、その遺伝情報(ゲノム)をできるだけ安定に保つことが重要である。一方、ゲノムが安定であればあるほどその変異を検出することが難しくなる。本研究では、DNA修復タンパク質の遺伝子をゲノム編集により操作することにより、通常よりも変異が起こる率が高くなるような株(ミューテーター株)を作成することができた。このような株を利用することで、iPS細胞のより安全な培養法の開発につながると期待できる。
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