研究課題/領域番号 |
15K14496
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物物理学
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
鈴木 宏明 中央大学, 理工学部, 教授 (20372427)
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研究協力者 |
津金 麻実子
荒木 誠吾
中野 正義
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 上皮細胞 / ライブイメージング / 縦断面イメージング / マイクロ流体デバイス / タイトジャンクション / 蛍光イメージング / 培養細胞 / 細胞小器官 / 細胞間接着 / 細胞培養 / 接着細胞 / 縦断面 |
研究成果の概要 |
上皮細胞の垂直断面の高解像度ライブイメージングのためのシンプルなマイクロ流体デバイスを開発した.ここでは,マイクロ流路の垂直側壁に付着した上皮細胞を,標準的な共焦点レーザー走査型顕微鏡(CLSM)によって観察し,1回の走査でそれらの内部構造の高解像度画像を得た.開流路および閉流路型のデバイスを製作し,蛍光微小管像のコントラストにより断面像の解像度を比較した.結果として,個々の微小管の繊維構造は両方のデバイスで明瞭に解像された.最後に,上皮細胞のアピカル側に局在するタイトジャンクション(TJ)のライブイメージングへの適用性を試した.その結果,最小限のぼけでTJの位置を明確に示すことに成功した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
蛍光を用いた生細胞イメージングは,細胞の内外部の構造やその動態を研究するために必要不可欠な技術となっている.ここ数十年,超解像顕微鏡法や様々な顕微鏡装置の技術開発により,生細胞イメージングは大きく進歩した.しかし,その実施形態は,主にガラスボトムディッシュ等の底面に平面的に広がった細胞を,二次元的にイメージングする手法に限られており,対物レンズの軸方向(z軸)の空間分解能は水平方向(xy平面)の空間分解能よりも低い.本研究成果は,細胞培養面の縦(垂直)方向の輸送を伴う細胞機能のイメージングを容易にすることで,細胞機能の基礎研究や薬剤スクリーニングへの応用が期待される.
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