研究課題/領域番号 |
15K14592
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
土畑 さやか (中川さやか) 京都大学, 農学研究科, 研究員 (00750621)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 集団内変異 / 集団間変異 / 四倍体 / 二年生草本 / 生活史 / ロゼット / 花形態 / 平衡選択 / CYCLOIDEA(CYC) |
研究成果の概要 |
一回繁殖型とされてきたヤマジノギク種群(含ツツザキヤマジノギク)・近縁種カワラノギクにおいて、開花株の花茎基部に形成されたロゼット葉(開花株ロゼット)を見出した。これを介した多回繁殖および撹乱環境への適応の可能性を明らかにするために、開花株ロゼットの頻度調査・集団間比較、多回繁殖の有無の検証を行った。結果、撹乱環境に生育する集団で開花株ロゼットを介した多回繁殖が実際に生じていることが判明した。 また、ヤマジノギク種群・近縁種の遺伝的関係を明らかにするために、ddRAD-seq法によって得られたSNPsを用いて集団遺伝学的解析を行った。結果、従来の形態分類と遺伝的近縁さは一致しないことが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヤマジノギク種群・カワラノギクは繁殖回数進化のよいモデルとなる可能性を示すとともに開花株ロゼットが保全上も重要な生活史上のステージであることを示した。 また、ヤマジノギク種群・近縁種は、日本固有分類群を含み、河原や蛇紋岩地、岩場や海岸といった多様な環境に適応している。本研究では、ツツザキヤマジノギクの近縁分類群との遺伝的関係が明らかになっただけでなく、ヤマジノギク種群・近縁種の生態的種分化研究や保全生態学研究の材料としての基盤を築くことができた。
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