研究課題/領域番号 |
15K14660
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
園芸科学
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
中嶋 直子 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 果樹茶業研究部門, 上級研究員 (20332299)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ブドウ / 着色 / 植物ホルモン / ジャスモン酸 / 着色促進 / 着色制御 |
研究成果の概要 |
植物ホルモンのジャスモン酸(JA)にブドウ果実の着色促進作用がみられ、ブドウの着色制御機構に関わる可能性が示唆された。ブドウ 'ピオーネ'の着色過程において、JAの量的変動を調査した。満開後35日のJA含有量が最も高く、その後急激に減少し検出されなくなったことから、果実成熟期の着色に関わっている証拠は得られなかった。一方、着色制御に関わるアブシジン酸(ABA)は、その量的変動の傾向から着色期の直前までに作用していると推測された。ブドウの着色促進のためのJA類縁体処理は、収穫後処理が有効であり、'ピオーネ'、'安芸クイーン'の収穫後果実で処理条件について検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、ブドウ果実の着色制御における植物ホルモンのJAの作用について検討した。JAは、その内生量変動の分析から、果実成熟期の着色制御に関与していない可能性が示された。一方、着色制御に関わっていることが知られているABAについて、着色開始期前に量的なピークがあることを見出し、ブドウの着色制御機構に関する新たな知見を得た。 JAと成熟期におけるブドウ果実の着色過程との関与は示されなかったが、JAによるブドウ果実の着色促進作用は明らかであり、これを利用することで、着色不良改善に役立つ技術になる可能性があった。そこで、着色促進に効果的なJA類縁体の処理方法を案出した。
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