種を超えたエクソソームシグナル伝達による画期的食品機能性発現の可能性

• 研究課題/領域番号: 15K14736
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 食品科学
• 研究機関: 宮崎大学
• 研究代表者: 山崎 正夫 宮崎大学, 農学部, 教授 (80381060)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円); 2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
• キーワード: ナノ粒子 / 抗炎症作用 / 種間相互作用 / 植物由来エクソソーム様ナノベシクル / 抗炎症 / 加工・調理 / タマネギ / ケルセチン / 腸管炎症

研究成果の概要

果実および野菜類の搾汁液をサンプルとし、連続的な超遠心法ですべての果実、野菜類からナノ粒子の調製法を確立した。この粒子は多様な脂質やタンパク質によって構成され、タマネギ由来の粒子にはRNAやフラボノイド類の存在が確認された。また、マクロファージの炎症応答抑制効果が認められたが、内包するフラボノイド類の作用ではないことが示唆された。100℃以下の加熱ではその効果は失活しなかった、また、ウコンからは少なくとも3種類のナノ粒子が回収でき、これらはエンドサイトーシスを介してベシクルが細胞内に取り込まれることで抗炎症活性を発揮することが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Dietary Borage Oil Promotes Gamma-linoleic Acid Accumulation in Dextran Sulfate Sodium-treated Mice but Does not Manipulate the Severity of Colitis (2017)
  • 著者名/発表者名: Ryoya Fujioka, Kazuo Nishiyama, Masao Yamasaki
  • 雑誌名: J Food Nutr Res 巻: 5 ページ: 151-155
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Dietary borage oil promotes gamma-linoleic acid accumulation in dextran sulfate sodium-treated mice but does not manipulate the severity of colitis. (2017)
  • 著者名/発表者名: Fujioka R., Nishiyama K., Yamasaki M
  • 雑誌名: Journal of Food and Nutrition Research 巻: 5 ページ: 151-155
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] 共役脂肪酸の多様な機能性とその利用 臨床利用への足掛かり (2016)
  • 著者名/発表者名: 木下和昭、野見山将太、山崎正夫
  • 雑誌名: 化学と生物 巻: 54 ページ: 72-74
  • NAID: 130005289831
  • 査読あり
• [雑誌論文] Preparation of Conjugated Linoleic Acid Microemulsions and their Biodistribution (2016)
  • 著者名/発表者名: K. Kishita, K. Ibaraki, S. Itakura, Y. Yamasaki, N. Nishikata, K. Yamamoto, M. Shimizu, K. Nishiyama, M. Yamasaki
  • 雑誌名: Journal of Oleo Science 巻: 65 号: 11 ページ: 949-954
  • DOI: 10.5650/jos.ess16099
  • NAID: 130005267962
  • ISSN: 1345-8957, 1347-3352
  • 査読あり
• [雑誌論文] Blueberry (<i>Vaccinium virgatum</i> Aiton) Leaf Infusion Ameliorates Insulin Resistance in Mice Fed a High-fat, High-sucrose Diet (2015)
  • 著者名/発表者名: Yamasaki M., Matsuyama Y., Hayasegawa R., Hamada K., Nishiyama K., Kai T., Kamenaga K., Arakawa T., Tari H., Shimizu Y., Matsuura Y., Yukizaki C.
  • 雑誌名: Food Science and Technology Research 巻: 21 号: 6 ページ: 827-833
  • DOI: 10.3136/fstr.21.827
  • NAID: 130005122050
  • ISSN: 1344-6606, 1881-3984
  • 査読あり
• [雑誌論文] Nano-emulsions of conjugated linoleic acid suppresses inflammatory response in macrophage but not in experimental inflammatory bowel disease condition (2015)
  • 著者名/発表者名: M. Yamasaki, H. Kanazaki, R. Fujioka, K. Kishita, K. Nishiyama, K. Yamamoto, S. Hamayama, M. Shimizu
  • 雑誌名: Eur. J. Sci. Res 巻: 135 ページ: 317-325
  • 査読あり
• [学会発表] タマネギ由来エクソソーム様ナノ粒子の基礎的分析 (2017)
  • 著者名/発表者名: 古庄利菜、山崎水優、高島沙季、花本由輝、園田紘子、池田正浩、亀井一郎、大島達也、山崎有美、西山和夫、山崎正夫
  • 学会等名: 日本農芸化学会2017年度（平成29年度）大会
  • 発表場所: 京都市
  • 年月日: 2017-03-20
• [学会発表] 食用植物由来エクソソーム様ナノ粒子のヒト乳がん抑制作用 (2017)
  • 著者名/発表者名: 山崎有美、亀井一郎、大島達也、池田正浩、園田紘子、山崎正夫
  • 学会等名: 日本農芸化学会2017年度（平成29年度）大会
  • 発表場所: 京都市
  • 年月日: 2017-03-20
• [学会発表] ブルーベリー葉抽出物の抗肥満作用におけるポリフェノール類の役割 (2017)
  • 著者名/発表者名: 藤井健斗、太田優磨、荒川輝晃、荒木佳織、田里博之、西山和夫、山崎正夫
  • 学会等名: 第71回日本栄養・食糧学会大会
• [学会発表] 共役脂肪酸の機能性探索と応用 (2017)
  • 著者名/発表者名: 山崎正夫
  • 学会等名: 第10回トランスポーター研究会（JTRAQ10）九州部会
  • 招待講演
• [学会発表] 9-ニトロオレイン酸はヒト膀胱がん細胞の増殖を抑制するが遊走を促進する (2017)
  • 著者名/発表者名: 一万田晃、松木美佐、児玉大輔、野見山将太、菅本和寛、山崎正夫、西山和夫
  • 学会等名: フードサイエンスフォーラム第23回学術集会
• [学会発表] Cordyceps Militaris の抽出物による腸管上皮細胞の炎症応答抑制作用 (2017)
  • 著者名/発表者名: 南大喬、西山和夫、山崎正夫
  • 学会等名: 日本食品科学工学会西日本支部および日本栄養・食糧学会九州・沖縄支部合同大会
• [学会発表] 地域薬用作物による腸管炎症抑制応答 (2016)
  • 著者名/発表者名: 南大喬、西山和夫、山崎正夫
  • 学会等名: 2016年度（第20回）生物機能研究会
  • 発表場所: 宮崎市
  • 年月日: 2016-07-02
• [学会発表] 共役脂肪酸の機能性探索と応用 (2016)
  • 著者名/発表者名: 山崎正夫
  • 学会等名: 70回日本栄養・食糧学会
  • 発表場所: 西宮市
  • 年月日: 2016-05-15
• [学会発表] 宮崎伝統野菜糸巻きダイコンの栄養成分及び抗酸化活性解析 (2015)
  • 著者名/発表者名: 山崎有美、山崎楓、杉村和実、谷口寛俊、山﨑正夫
  • 学会等名: 日本栄養・食糧学会九州・沖縄支部および日本食品科学工学会西日本支部合同大会
  • 発表場所: 沖縄市町村自治会館（沖縄県那覇市）
  • 年月日: 2015-10-30
• [学会発表] プロポリス、メリンジョ種子含有食がアルコール代謝とアルコール性肝障害に与える影響 (2015)
  • 著者名/発表者名: 山崎楓、長友宏賢、西山和夫、山﨑正夫
  • 学会等名: 日本栄養・食糧学会九州・沖縄支部および日本食品科学工学会西日本支部合同大会
  • 発表場所: 沖縄市町村自治会館（沖縄県那覇市）
  • 年月日: 2015-10-30
• [学会発表] トコトリエノールによるATL細胞死誘導効果とメバロン酸代謝 (2015)
  • 著者名/発表者名: 山崎正夫、西村海里、榊原陽一、水光正仁、森下和広、西山和夫
  • 学会等名: 第18回Vitamin E Update Forum
  • 発表場所: 如水会館（東京千代田区）
  • 年月日: 2015-08-28
  • 招待講演
• [学会発表] 接着分子integrinを標的としたα-リポ酸によるガン細胞の転移・浸潤抑制 (2015)
  • 著者名/発表者名: 山崎正夫、早田昌然、岩瀬将弘、池田正浩、西山和夫
  • 学会等名: 第8回トランスポーター研究会九州部会
  • 発表場所: 鹿児島大学（鹿児島県鹿児島市）
  • 年月日: 2015-07-18
• [学会発表] Study on physiological function of lipid nanoemulsions (2015)
  • 著者名/発表者名: K. Kishita, K. Yamamoto, S. Hamayama, M. Shimizu, K. Nishiyama, M. Yamasaki
  • 学会等名: 12th Asian Congress of Nutrition (ACN) 2015
  • 発表場所: パシフィコ横浜（神奈川県横浜市）
  • 年月日: 2015-05-14
  • 国際学会
• [備考] 宮崎大学 食品機能化学研究室
  • URL: http://www.agr.miyazaki-u.ac.jp/~abs/nishiyama_yamasaki/index.html
• [備考] 宮崎大学 重点領域研究プロジェクト
  • URL: http://www.miyazaki-u.ac.jp/research/project-2/18-18.html