研究課題/領域番号 |
15K14877
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
統合動物科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
杉本 実紀 京都大学, 農学研究科, 助教 (20243074)
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研究協力者 |
池田 俊太郎
久米 新一
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 哺乳類 / 卵巣 / 卵胞 / 雌 / 生殖 / 生殖寿命 / 哺乳動物 / 応用動物 / 畜産学 / 細胞・組織 / 発生・分化 |
研究成果の概要 |
本研究では、雌性生殖寿命の延長を目的として、卵巣内で長期維持される卵胞の形成を顆粒層前駆細胞の追加ならびに成長因子等により増強する方法を検討した。顆粒層前駆細胞の追加による方法としては、細胞の分離法および卵巣への追加方法を検討し、細胞表面マーカーを指標として分離した細胞を卵巣に追加すると、卵巣内の卵胞様構造への寄与が生じることを観察した。また、卵胞形成増強因子についてはR-spondin-1の器官培養系への添加およびマウス新生仔への投与による検討を行い、部分的ではあるが、卵胞形成期~原始卵胞が増加あるいは発育開始期の卵胞が減少する傾向が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果により、顆粒層前駆細胞に対する操作を介して卵巣内での卵胞形成に影響を与えられる可能性が示された。現時点で得られた処理効果は顕著ではないが、個体成熟後の卵子の供給源となりうる長期維持型卵胞の形成増強法の候補を得ることができた。これらを元に効果の高い処理方法を開発し、加齢に伴う卵子の枯渇の延期が可能になれば、家畜の繁殖寿命の延長による生産効率の上昇や、ヒトの加齢性不妊の抑制等により少子化対策にも貢献できると考えられる。
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