研究課題
挑戦的萌芽研究
定常状態ならびに炎症状態において、樹状細胞及び単球/マクロファージは生体防御や組織炎症病態に関与する。マウスでは、先に、単球のみへの分化能を有する共通単球前駆細胞(cMoP)が同定されていた。本研究では、ヒトcMoPの同定に成功した。ヒトcMoPは、臍帯血や骨髄に存在する従来型顆粒球・単球前駆細胞(cGMP)の中の亜集団(CLEC12A高発現CD64高発現)として同定され、単球のみへの分化能を示し他のミエロイド細胞やリンパ球へは分化しなかった。また、cGMP中に、樹状細胞やリンパ球への分化能を示さない修正型GMPを同定することにも成功した。ヒトミエロイド細胞分化経路を書き換える研究成果である。
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