研究課題/領域番号 |
15K15177
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
丹野 清美 立教大学, 社会情報教育研究センター, 助教 (70550812)
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研究協力者 |
尾藤 誠司
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 意思決定 / 後悔 / Regret / Decision Regret Scale / 乳がん / 内省 / コミュニケーション / 潜在クラス分析 / 日本語版DRS / 情報 / レジリエンス / 患者主観的評価 / Shared Decision Making / Patient Reported Outcome / インフォームドコンセント / 情報入手 / 主観的アウトカム評価 / 女性生殖器系疾患 / 構造方程式モデリング |
研究成果の概要 |
乳がん罹患患者を対象とし、意思決定における情報の入手やコミュニケーションと意思決定後の後悔がどう関連するのかを探索した。本研究は横断研究であり、完全匿名化WEB調査である。調査内容は、患者属性・情報の入手やコミュニケーションに関する変数を測定する項目、アウトカム指標のDecision Regret Scale(DRS), Adolescent Resilience Scale(ARS)の計50項目である。 潜在クラス分析を行った結果5クラスに類型化され、意思決定プロセスにおいて、病状を理解していても、専門家とのコミュニケーションと内省ができていなければ患者の後悔が大きくなることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臨床における医師患者間の合意形成の研究分野で、定量可能なアウトカムを設定し、医療介入の効果について患者が主観的に評価する実証的研究が少ない。 本研究の成果により、合理的意思決定理論はあまり大きな意味を持たないことが示唆されたことは、学術的意義がある。また、患者自身が自分の価値観と目標に照らして何が自分にとって賢明な選択であり最適であるのかを内省し、医療者とコミュケーションをとることが、治療後の後悔を小さくすることを明らかにしたことは、医療者や患者に発信ができ、社会的意義がある。
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