研究成果の概要 |
悪性腫瘍除去手術は,患者に負荷をかけない腹腔鏡手術が主流となりつつあるも,悪性腫瘍の術中病理診断が必要になるため悪性腫瘍の取りこぼしのリスクが避けられない欠点がある.また,悪性腫瘍診断に用いられている陽電子放射断層撮影(PET)や単一光子放射断層撮影(SPECT)は,装置が大型であるため原理的に位置分解能と検出能力に限界があり,微小な悪性腫瘍の診断には向いてない.そのため,悪性腫瘍の取りこぼしを減らすために,体内挿入型の手術対応SPECT検査装置の開発を行った.その結果,1mm以下の分解能を有するイメージ検出器が実現されれば,1mm立方の腫瘍を検出可能であることが示された.
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