小型軽量可搬な新しい放射線がん治療方法の概念を構築し、装置及び計算モデルを開発・検証して医学的にも成立する可能性を明らかにした。装置は小型放電管でDD核融合反応による高速中性子を小電力の直流放電で発生し、最適に配置した減速材と組み合わせることで必要なエネルギースペクトルと線量率を持つビームを発生する。これにより低線量率の中性子線を1日2回、3か月程度の期間繰り返し照射し、正常細胞への影響を最小限にしつつ、腫瘍細胞への照射効果を蓄積することにより、腫瘍のみを選択的に死滅させる可能性があり、多数の医療機関に設置できることが期待される。
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