研究課題/領域番号 |
15K15282
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
兒玉 直樹 産業医科大学, 医学部, 講師 (10352303)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 摂食障害 / MRI / 体形の不満 / 機械学習 / 多変量解析 / 脳機能画像 |
研究成果の概要 |
摂食障害の神経基盤解明を目的として、MRIで構造画像および安静時fMRIを撮像し、摂食障害の中核的な症状のひとつである体形の不満との関連を検討した。機械学習アルゴリズムを利用した多変量解析を用いて構造画像のみでAN群と健常群を判別することができた(正解率 0.76, χ2検定p=0.003)。またその計算結果は体形の不満という摂食障害の中核症状を反映していた。安静時脳活動では右海馬傍回から扁桃体がAN群で活動が上昇しており、右上頭頂小葉および左紡錘回の活動が低下していた。このことから情動の処理や体形を含む視覚情報の処理の異常が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経性やせ症の患者のMRI画像を機械学習を用いたアルゴリズムで解析した。MRIの画像のみで疾患の有無を判別することができ、脳の萎縮パターンと摂食障害の中核症状である体形の不満とが関連していることが示唆された。また、安静時の脳活動をMRIを使って解析した結果、神経性やせ症の患者には情動の処理や体形を含む視覚情報の処理の異常が有ることが示唆された。
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