脂肪組織の褐色化と肥満の遺伝素因のゲノム・エピゲノム連関

• 研究課題/領域番号: 15K15346
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 代謝学
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 脇 裕典 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (00466765)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円); 2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2015年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
• キーワード: ゲノム / エピゲノム / オープンクロマチン / エンハンサー / SNP / 糖尿病 / 発生・分化 / 細胞・組織 / 遺伝子

研究成果の概要

白色脂肪組織は寒冷や薬物刺激により、熱産生でエネルギーを消費するUCP1を発現する褐色脂肪化を起こす。褐色化は抗肥満の治療戦略の一つとして注目されるが、褐色化のしやすさや肥満しにくさは、遺伝素因の影響が存在することが知られる。本研究では、褐色化のポテンシャルや肥満しにくさが異なるマウス近交系において、交感神経刺激による白色脂肪の褐色化、および皮下脂肪由来の初代培養脂肪細胞の褐色化について、遺伝子転写、エピゲノム解析を施行し、ゲノム多型情報と統合的に解析した。

研究成果

• [雑誌論文] NFIA determines the cis-effect of genetic variation on Ucp1 expression in murine thermogenic adipocytes (2022)
  • 著者名/発表者名: Hiraike Y, Tsutsumi S, Wada T, Oguchi M, Saito K, Nakamura M, Ota S, Koebis M, Nakao H, Aiba A, Nagano G, Ohno H, Oki K, Yoneda M, Kadowaki T, Aburatani H, Waki H, Yamauchi T.
  • 雑誌名: iScience 巻: 25 号: 8 ページ: 104729-104729
  • DOI: 10.1016/j.isci.2022.104729
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] 糖尿病とエピジェネティクス (2017)
  • 著者名/発表者名: 淺原俊一郎、木戸良明、脇裕典、山内敏正、門脇孝
  • 雑誌名: アンチ・エイジング医学 巻: 012(6) ページ: 783-790
• [雑誌論文] 【臓器連関による代謝制御を中心とした恒常性維持と生活習慣病】 褐色脂肪細胞と生活習慣病 (2016)
  • 著者名/発表者名: 脇 裕典, 山内 敏正, 門脇 孝
  • 雑誌名: 内分泌・糖尿病・代謝内科 巻: 42(5) ページ: 329-336
• [雑誌論文] 【アディポサイエンス・フロンティア】 アディポサイエンス・ベーシック エピジェネティクスのフロンティア (2016)
  • 著者名/発表者名: 脇 裕典, 山内 敏正, 門脇 孝
  • 雑誌名: Diabetes Frontier 巻: 27(3) ページ: 282-287
• [雑誌論文] クレアチン無益回路はベージュ細胞のエネルギー消費と熱産生を制御する (2016)
  • 著者名/発表者名: 脇 裕典, 山内敏正, 門脇孝
  • 雑誌名: 内分泌・糖尿病・代謝内科 巻: 43(4) ページ: 338-342
  • NAID: 40020990911
• [雑誌論文] 肥満関連ゲノム領域とFTO/IRX3の関連と意義 (2015)
  • 著者名/発表者名: 青山 倫久, 脇 裕典, 山内 敏正, 門脇 孝
  • 雑誌名: 内分泌・糖尿病・代謝内科 巻: 40 ページ: 306-311
  • NAID: 40020473774
• [学会発表] シンポジウム 1AS8 熱産生能の分子生物学 褐色脂肪特異的な遺伝子プログラムの制御とNFIAとPPARγの共局在 (2016)
  • 著者名/発表者名: 脇 裕典
  • 学会等名: 第39回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 横浜
  • 招待講演
• [図書] 糖尿病学 (2015)
  • 著者名/発表者名: 脇 裕典 門脇孝/荒木栄一/稲垣暢也/羽田勝計/綿田裕孝 編集
  • 総ページ数: 636
  • 出版者: 西村書店