生体イメージングを用いた神経による造血幹細胞ニッチ制御機構の解明

• 研究課題/領域番号: 15K15364
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 血液内科学
• 研究機関: 九州大学
• 研究代表者: 国崎 祐哉 九州大学, 医学研究院, 助教 (80737099)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円); 2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: 造血幹細胞 / 骨髄微小環境 / がん幹細胞 / 生体イメージング / 骨髄環境 / 白血病 / 光化学技術 / 交感神経

研究成果の概要

オプトジェネティクスとは、光受容体を組織特異的に発現させるシステムであり、より低侵襲的な神経刺激により、血管内皮細胞内、細胞間のシグナル伝達の可視化が可能である。本技術とマウス頭蓋骨髄生体イメージング技術を組み合わせることにより、またex vivo３次元イメージング技術により、神経刺激が、細動脈から骨髄洞へどのように伝わるかを分析することで、交感神経により骨髄機能がどのように制御を受けているかの解析を試みた。
間葉系幹細胞を特異的に標識するNestin-GFPマウス系統にMLL-AF9細胞を骨髄移植するマウス急性白血病モデルを用いて、白血病細胞がニッチ細胞にどのような変化を来すか解析した。

研究成果

• [雑誌論文] Identification of unipotent megakaryocyte progenitors in human hematopoiesis. (2017)
  • 著者名/発表者名: K. Miyawaki. Iwasaki, T. Jiromaru, H. Kusumoto, A. Yurino, T. Sugio, Y. Uehara, J. Odawara, S. Daitoku, Y. Kunisaki, Y. Mori, Y. Arinobu, H. Tsuzuki, Y. Kikushige, T. Iino, K. Kato, K. Takenaka, T. Miyamoto, T. Maeda, *K. Akashi
  • 雑誌名: Blood 巻: 印刷中 号: 25 ページ: 3332-3343
  • DOI: 10.1182/blood-2016-09-741611
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Differential cytokine contributions of perivascular haematopoietic stem cell niches. (2017)
  • 著者名/発表者名: Asada N, Kunisaki Y, Pierce H, Wang Z, Fernandez NF, Birbrair A, Ma'ayan A, Frenette PS.
  • 雑誌名: Nature Cell Biology 巻: 3 号: 3 ページ: 142-223
  • DOI: 10.1038/ncb3475
  • 査読あり / 国際共著 / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Enhanced Reconstitution of Human Erythropoiesis and Thrombopoiesis in an Immunodeficient Mouse Model with Kit(Wv) Mutations. (2016)
  • 著者名/発表者名: A. Yurino, K. Takenaka, T. Yamauchi, T. Nunomura, Y. Uehara, F. Jinnouchi, K. Miyawaki, Y. Kikushige, K. Kato, T. Miyamoto, H. Iwasaki, Y. Kunisaki, *K. Akashi
  • 雑誌名: Stem Cell Reports 巻: 7 号: 3 ページ: 425-438
  • DOI: 10.1016/j.stemcr.2016.07.002
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Fetal liver hematopoietic stem cell niches associate with portal vessels (2016)
  • 著者名/発表者名: Khan JA, Mendelson A, Kunisaki Y, Birbrair A, Kou Y, Arnal-Estapé A, Pinho S, Ciero P, Nakahara F, Ma'ayan A, Bergman A, Merad M, Frenette PS.
  • 雑誌名: Science 巻: 351 号: 6269 ページ: 176-180
  • DOI: 10.1126/science.aad0084
  • 査読あり / 国際共著
• [雑誌論文] Neutrophil ageing is regulated by the microbiome (2015)
  • 著者名/発表者名: Zhang D, Chen G, Manwani D, Mortha A, Xu C, Faith JJ, Burk RD, Kunisaki Y, Jang JE, Scheiermann C, Merad M, Frenette PS.
  • 雑誌名: Nature 巻: 525 号: 7570 ページ: 528-532
  • DOI: 10.1038/nature15367
  • 査読あり / 国際共著
• [雑誌論文] 異なる血管性ニッチによる造血幹細胞の運命決定 (2015)
  • 著者名/発表者名: Kunisaki Y.
  • 雑誌名: 臨床血液 巻: 56 号: 6 ページ: 606-613
  • DOI: 10.11406/rinketsu.56.606
  • NAID: 130005093086
  • ISSN: 0485-1439, 1882-0824
• [雑誌論文] Cancer stem cells and the niches (2015)
  • 著者名/発表者名: Kunisaki Y.
  • 雑誌名: Rinsho Ketsueki 巻: 73 ページ: 739-744
• [学会発表] 間葉系幹細胞による造血幹細胞制御機構 (2017)
  • 著者名/発表者名: 國崎 祐哉
  • 学会等名: 第122回日本解剖学会総会・全国学術集会
  • 発表場所: 長崎
  • 年月日: 2017-03-28
  • 招待講演
• [学会発表] 骨髄微小環境のイメージング (2016)
  • 著者名/発表者名: 國崎 祐哉
  • 学会等名: 第31回日本整形外科学会基礎学術集会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2016-10-13
  • 招待講演
• [学会発表] 間葉系幹細胞による造血幹細胞制御機構 (2016)
  • 著者名/発表者名: 國崎 祐哉
  • 学会等名: 第60回日本リウマチ学会総会・学術集会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2016-04-20
  • 招待講演
• [学会発表] 血管性ニッチによる造血幹細胞維持機構 (2015)
  • 著者名/発表者名: 國崎 祐哉
  • 学会等名: 第18回癌と骨病変研究会
  • 発表場所: 千代田放送会館、東京
  • 年月日: 2015-11-13
  • 招待講演
• [学会発表] 造血幹細胞ニッチ (2015)
  • 著者名/発表者名: 國崎 祐哉
  • 学会等名: 第77回日本血液学会学術集会
  • 発表場所: 金沢
  • 年月日: 2015-10-15
  • 招待講演
• [学会発表] Imaging of the bone marrow and hematopoietic stem cells (2015)
  • 著者名/発表者名: Yuya Kunisaki
  • 学会等名: 44th International society of experimental hematology annual meeting
  • 発表場所: Kyoto
  • 年月日: 2015-09-17
  • 招待講演
• [学会発表] 骨髄微小環境による造血幹細胞制御機構 (2015)
  • 著者名/発表者名: 國崎 祐哉
  • 学会等名: 第39回阿蘇シンポジウム
  • 発表場所: 阿蘇リゾートグランヴィリオホテル、熊本
  • 年月日: 2015-07-31
  • 招待講演
• [学会発表] 血管性ニッチによる造血幹細胞制御機構 (2015)
  • 著者名/発表者名: 國崎 祐哉
  • 学会等名: 第33回日本骨代謝学会学術集会
  • 発表場所: 京王プラザホテル、東京
  • 年月日: 2015-07-23
  • 招待講演