血漿交換で難治性EBV関連リンパ腫が治る？

• 研究課題/領域番号: 15K15369
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 血液内科学
• 研究機関: 東海大学
• 研究代表者: 幸谷 愛 東海大学, 医学部, 教授 (00517477)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円); 2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円); 2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
• キーワード: エクソソーム

研究成果の概要

これまでの研究でEBウィルス関連リンパ腫における腫瘍ニッチの形成に腫瘍が分泌する、細胞外小胞の一種、エクソソームが重要な機能を持つことを示してきた。そこでEBV関連リンパ腫において、腫瘍由来エクソソームを除去することが有効な治療法になり得るか検討した。
エクソソームの希釈効果をパラビオーシスを用いて検討した。EBV感染リンパ腫NOGマウスと無処理NOGマウスの皮膚を吻合し二匹のマウスの間で体液交換を行った。
その結果予想外にも、担癌マウスと担癌マウスのペア、正常マウスと正常マウスのペアに比して、担癌マウスと正常マウスのペアが吻合後早期に死亡する現象を認めた。この現象の機序を今後検討していく予定だ。

研究成果

• [雑誌論文] Quantitation of circulating satellite RNAs in pancreatic cancer patients (2016)
  • 著者名/発表者名: Kishikawa T, Otsuka M, Yoshikawa T, Ohno M, Yamamoto K, Yamamoto N, Kotani A, Koike K
  • 雑誌名: JCI Insight 巻: 1(8) 号: 8
  • DOI: 10.1172/jci.insight.86646
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
• [雑誌論文] miR-133 regulates Evi1 expression in AML cells as a potential therapeutic target. (2016)
  • 著者名/発表者名: Yamamoto H, Lu J, Oba S, Kawamata T, Yoshimi A, Kurosaki N, Yokoyama K, Matsushita H, Kurokawa M, Tojo A, Ando K, Morishita K, Katagiri K, Kotani A
  • 雑誌名: Scientific Reports 巻: 12 号: 1 ページ: 10294-10294
  • DOI: 10.1038/srep19204
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著 / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] EBV関連B細胞リンパ腫の病態と新規治療 (2016)
  • 著者名/発表者名: Sato A, Yamakawa N, Kotani A.
  • 雑誌名: 臨床血液 巻: 57 号: 1 ページ: 3-8
  • DOI: 10.11406/rinketsu.57.3
  • NAID: 130005125835
  • ISSN: 0485-1439, 1882-0824
  • 査読あり / 国際共著
• [学会発表] 転写因子欠損下におけるmiRNAによる細胞運命制御 (2016)
  • 著者名/発表者名: Kotani A
  • 学会等名: 第39回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜（神奈川県横浜市）
  • 年月日: 2016-11-30
  • 招待講演
• [学会発表] EBV Establishes the Tumor Microenvironment by Exosome-mediated Delivery of miRNA to Macrophages (2016)
  • 著者名/発表者名: Kotani A
  • 学会等名: 57th Autumn Meeting of the Korean Society of Hematology
  • 発表場所: Daejeon Convention Center（韓国・大田広域市）
  • 年月日: 2016-11-11
  • 国際学会 / 招待講演
• [学会発表] A single miRNAs rescue transcriptional factor deficiency in B cell lineage specification though TGF beta pathway (2016)
  • 著者名/発表者名: Kotani A
  • 学会等名: 第78回日本血液学会学術集会
  • 発表場所: パシフィコ横浜（神奈川県横浜市）
  • 年月日: 2016-10-13
  • 招待講演
• [学会発表] EBV establishes the tumor microenvironment by exosome-mediated delivery of miRNA to macrophages (2016)
  • 著者名/発表者名: Kotani A
  • 学会等名: 第75回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: パシフィコ横浜（神奈川県横浜市）
  • 年月日: 2016-10-06
  • 招待講演
• [学会発表] 転写因子欠損を補完するmiRNAによる造血運命決定機構と白血病の新しい理解 (2016)
  • 著者名/発表者名: Kotani A
  • 学会等名: 第89回日本生化学会大会
  • 発表場所: 仙台国際センター／ 東北大学川内北キャンパス（宮城県仙台市）
  • 年月日: 2016-09-25
  • 招待講演
• [学会発表] EBV establishes the tumor microenvironment by exosome-mediated delivery of miRNA to macrophages (2016)
  • 著者名/発表者名: Kotani A
  • 学会等名: 2nd Bio-iST Symposium 2016
  • 発表場所: マレーシア日本国際工科院（マレーシア・クアラルンプール）
  • 国際学会 / 招待講演
• [学会発表] 転写因子欠損下でもmiRNAはB細胞の運命を決定する (2015)
  • 著者名/発表者名: 幸谷 愛
  • 学会等名: 第74回日本癌学会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場 (愛知県 名古屋市)
  • 年月日: 2015-10-08
  • 国際学会 / 招待講演
• [図書] パラダイムシフトをもたらすエクソソーム機能研究最前線 (2017)
  • 著者名/発表者名: 落谷 孝広, 松田 大介, 原田 結, 芝 清隆, 高橋 有己, 西川 元也, 高倉 喜信, 遠藤 恒介, 田原 栄治, 田原 栄俊, 下田 麻子, 秋吉 一成, 瀧澤 俊広, 大口 昭英, 竹下 俊行, 齋藤 滋, 大塚 蔵嵩, 河原 裕憲, 仲谷 利栄, 幸谷 愛, et al.
  • 総ページ数: 314
  • 出版者: エヌ・ティー・エス
• [図書] Chronic Inflammation Mechanisms and Regulation (2016)
  • 著者名/発表者名: Aoki T, Narumiya S, Tsukui, T, Shichino S, Shimaoka T, Ueha S, Matsushima K, Ito D, Kumanogoh A, Ito Y, Mokuda S, Miyata K, Matsushima T, Asahara H, Yasutomo K, Taniguchi R, Nureki O, Arita M, Sasaki J, Kotani A, et al.
  • 総ページ数: 702
  • 出版者: Springer Japan
• [備考] 幸谷研究室
  • URL: http://kotani.med.u-tokai.ac.jp/
• [備考] JSTさきがけ慢性炎症領域研究者紹介
  • URL: http://inflam.jst.go.jp/research/p_2404kotani/index.html