研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では脳梗塞初期の新規イメージング診断法を開発するために、動物基礎研究を行った。脳虚血-再灌流障害ラットを用い、フルオロ酢酸([18F]FACE)の集積を陽電子断層撮影(PET)にて調べた。脳虚血時に障害領域の[18F]FACEの集積は健常側よりも2.5倍多く集積した。対照にFACEと同様の挙動を示すと考えられている[11C]acetateでは障害領域への集積は健常側よりも低下した。また、代謝物解析では[18F]FACEからフルオロクエン酸への代謝は確認されなかった。これらの事から酢酸代謝とは異なる[18F]FACEの高集積が認められ、細胞質中におけるFACEの未知の機能が推測される。
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