研究課題
挑戦的萌芽研究
近年、高齢者由来心筋幹細胞が幹細胞老化に陥っている可能性が指摘されており、特に高齢患者に対する心筋幹細胞移植の実施には慎重な対応が迫られている。本研究では、2-83歳の26名の心不全患者から単離した心筋幹細胞を用いて個体老化と心筋幹細胞老化との関係性を明らかにし、心筋幹細胞の老化誘導因子の同定と老化幹細胞の若返り誘導法の開発を当初の目的とした。しかし結果として、高齢患者由来のヒト心筋幹細胞における“老化”は極めて限定的であり、若返りの必要性は必ずしもないことが明らかとなった。このことは、高齢者が大半を占める重症心不全患者に対する自己心筋幹細胞移植療法の実施を大いに後押しする成果である。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)
Biochemical and Biophysical Research Communications
巻: 印刷中
Scientific Reports
巻: 6 号: 1 ページ: 22781-22781
10.1038/srep22781