研究課題/領域番号 |
15K15532
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
池島 宏子 早稲田大学, 理工学術院, その他(招聘研究員) (60265783)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アストロサイト / 二光子レーザー顕微鏡 / レーザーアブレーション(ナノサージェリー法) / 足突起 / 脳血管 / 血液脳関門 / アウトロサイト / アブレーション / in vivoイメージング / レーザーアブレーション / 二光子顕微鏡 / マウス / レーザー / トランスジェニックマウス |
研究成果の概要 |
アストロサイトは血管からニューロンに栄養や神経伝達物質を供給し,血液脳関門(BBB)の機能を持つことが知られている.その足突起は血管内皮細胞間のタイトジャンクションに機能すると考えられているが,技術的な制約によりその真相は未知のままである.本研究者は,レーザーアブレーションを利用して,マウスのアストロサイト足突起の機能解析を行った.その結果,血管からアストロサイト足突起が剥がれている状態でも,血管を染色した色素の漏出は認められなかった.一方,脳血管を損傷した際には色素の漏出が認められた.このことから,脳血管を巻くアストロサイトの足突起はBBBの機能維持に直接関与していないことが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,レーザーアブレーションを初めてアストロサイトに適用した.これまでの遺伝子改変マウスを用いた解析とは異なり,生きたマウス脳内のたった一つのアストロサイト足突起の挙動を追跡することが可能である.今後さらに,アストロサイトの機能を明らかにする上で有用な手法であると考える. BBBの存在により,脳神経疾患に対する薬の投与に対してはバリアーとなることが治療を困難にしている.本研究では脳血管へのアブレーションによって,BBBを一時的に破綻させることを可能にした.将来的には本法をヒト用に改良して,BBBが破綻しているうちに脳内へ薬を投与して脳神経疾患の治療に応用することを目指している.
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