研究成果の概要 |
IgGが破骨細胞の分化や機能を直接的に制御することを明らかにした。マウスには4種のIgGの受容体、FcgRI, FcgRIIB, FcgRIII, FcgRIVが存在し、このうち、FcgRIIBは他の3つの受容体に対して抑制的に働く。FcgRIIBの遺伝子欠損マウスは血漿中の免疫複合体が高値になり骨粗しょう症を呈すことから、免疫複合体は骨を減らすことを明らかにした。また、妊娠マウスに抗RANKL抗体を投与して、骨をはじめ全身への影響を検討し、胎児の骨組織が増加するだけでなく、胎児が死亡するという結果を得た。抗RANKL抗体は母マウスの乳腺の発達や育児本能に影響を与えることを明らかにした。
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