研究課題/領域番号 |
15K15569
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
平井 昂宏 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (00612798)
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研究協力者 |
西脇 公俊
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | セボフルラン / がん細胞株 / 吸入麻酔薬 / フルオロウラシル / 抗癌剤 / シスプラチン |
研究成果の概要 |
本研究は吸入麻酔薬の暴露が、がん細胞株の抗がん剤への感受性と高めるのではないかという仮説を立て、これを検証した。細胞はDNA合成期や細胞分裂期に備え、細胞外部からDNAや細胞分裂に必要な成分や栄養素を取り込むが、抗がん剤はこれを利用して類似成分を取り込ませて細胞死に至らせる。研究代表者らはすでに一部のがん細胞株で吸入麻酔薬の暴露後にDNA合成期高めることがを同定していた。この合成期の活性化が抗癌剤の薬剤効果を高めると仮定し、これを検証した。しかし、複数の抗がん剤をセボフルラン暴露後に添加し共培養したが、抗がん剤を添加したのみのコントロールに比べ細胞死数に有意な差は得られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究でセボフルラン暴露後にがん細胞株がDNA合成期を増加させたことを利用し、セボフルランと抗癌剤の併用培養によって抗がん剤の薬剤感受性を高めると考えこれを検証した。しかし、予想したような結果は得られなかった。また一部の抗がん剤は暴露が原因とする細胞死抵抗性を高めたことから、より効果的な添加方法など検討が必要である。期待した成果は得られなかったが、増加するがん患者さんの治療に考慮した麻酔薬の基礎データ提供の足掛かりになると考える。
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