研究課題
挑戦的萌芽研究
ふたつの研究を実施した。まず、特別なスキルを持つ熟達者の視線解析を試みたが、現在用いられているアイトラッカーは、眼鏡をかけている場合には正確な視線を得ることができないため、十分な解析は行えなかった。つぎに、熟練者の視線による手術教育効果を検討したところ、腹腔鏡下の縫合結紮は、腹腔鏡で用いる器具を操作した経験のある場合に効果を認めた。以上より、医学教育におけるアイトラッキングの応用は十分に可能であるが、日本人に多い眼鏡をかけている場合の正確な視線測定が課題であると考えられた。