研究課題/領域番号 |
15K15809
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
基礎看護学
|
研究機関 | 名桜大学 |
研究代表者 |
鈴木 啓子 名桜大学, 健康科学部, 教授 (60224573)
|
研究分担者 |
平上 久美子 名桜大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (00550352)
鬼頭 和子 名桜大学, 健康科学部, 准教授 (90714759)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | ハンドマッサージ / 精神疾患患者 / 代替補完療法 / 精神科看護 / 看護師 / ケア技術 / 精神看護 |
研究成果の概要 |
本研究は精神疾患患者へのハンドマッサージ(HM)によるケア技術の開発を目指している。片手5分間ずつの両手10分間の軽擦法によるマッサージ手順書を作成し、健康な成人を対象にHMを実施し、その効果を検証した。次に、精神科急性期病棟にて統合失調症、認知症、双極性障害等の患者を対象にHMを実施し、その効果を検証した。以上を踏まえて精神科入院患者を対象としたHMを用いたケアの実施および実施する際の留意点等について、専門看護師および熟練看護師、精神保健指定医を対象に面接調査を行った。その結果、全員が精神科における看護ケア技術としての有効性と実施可能性について肯定的に評価し、留意点も明確になった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
精神疾患患者の身体に直接ふれるケアは侵入的で患者の安全を脅かす可能性があるとされ、学術的にもふれるケア技術がほとんど顧みられることがなかった。本研究では精神疾患を持つ患者の多くがHMを好み、心地よさを提供できることが示唆され、今後の精神科領域におけるふれるケア技術の有効性への示唆を得るができた。合わせて、従来、精神科領域において積極的には推奨されてこなかったふれるケアの最も簡便な方法としてHMを推奨できることを示すことができた。HMのケア技術は看護職のみならず、患者自身が家族や友人を対象に実施でき、当事者主体の回復や対人交流の促進にも有効と思われる。
|