研究課題/領域番号 |
15K15815
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 日本赤十字看護大学 |
研究代表者 |
内木 美恵 日本赤十字看護大学, 看護学部, 准教授 (50712543)
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研究協力者 |
セルゴウシクィイ ヴァレーリイ
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 原発災害 / 長期避難生活 / 母親 / 支援 / 避難生活 |
研究成果の概要 |
福島原発事故発生後5年目の発災当時乳幼児の子どもを持つ母親にインタビューを行った。母親は原発事故避難者であることで、学校での子どもへの差別、地域での偏見への不安をもっていた。また心を許せる仲間がいなかった。1986年のチェルノブイリ原発事故被災者で、ウクライナ国内に避難した母親にインタビューを行った。発災直後の避難先で放射線がうつると差別を受けたことが最も辛かったことであった。集団移住した母親は、同郷の仲間と支えあいながら生活していた。最近の不安は癌など身体的な健康不安であった。福島原発事故被災者の母親への支援は、被災者同士との交流の場を作ることが必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
福島原発事故被災者の母親は、発災から5年経っても偏見や差別、やっかみなどの目で見られているのではないかという不安な気持ちを持ち続けていることが明らかになった。チェルノブイリ原発事故被災者の子どもを持つ母親の、一部の者もこのような不安はあったが多くは、同郷の仲間と集団移転したことで、差別などを感じることは発災後初期の頃のみであった。また、不安を持つことがなかったのは同郷の仲間と集団移転したことが一因であった。よって、福島原発被災者の母親に関しても、同郷の母親との交流を持つことが不安の軽減に支援となる。また、原発事故災害は稀有な災害であり研究が少ないため今後も継続的な研究が必要である。
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