研究課題/領域番号 |
15K15857
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生涯発達看護学
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研究機関 | 群馬県立県民健康科学大学 |
研究代表者 |
益子 直紀 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 講師 (50512498)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 小児がん経験者 / 医療PTSD / PTG / ナラティブ / 親の養育態度 / ピアサポート / 心理的成長 |
研究成果の概要 |
小児がん経験者のPosttraumatic growth(以下,PTG)に着眼し,小児がん体験による医療PTSD予防に向けた介入モデルの構築を検討した.本研究の結果から,乳幼児期に治療を受ける小児がん患児の苦痛・恐怖に対する心理的ケア,当事者としての経験を生かした社会参加のサポート,ピアサポートにおける外傷体験リスクに対するケア,小児がん経験者のコーピングモデルとなる親の心理・社会的支援や教育的支援の強化等が示唆された.今後もケースを蓄積し,小児がん経験者のPTGの特徴をより詳細に明らかにしたうえで,小児がん体験による医療PTSD予防に向けた介入モデルを構築する必要がある.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児がん経験者の晩期合併症は重要な医療課題であるが,身体面に比較して心理的な晩期合併症に対するケアの構築は遅れをとっている.近年,国内外では医療PTSDを考える際の新たな視点として心理的な成長(PTG)の概念が示されている.トラウマやストレスを体験した子どもたちが,その経験をいかに心理的成長に役立てていけるかに着眼することは,小児がん経験者の医療PTSDを社会的にサポートしていく上で意義がある.
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