研究課題/領域番号 |
15K15964
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ソフトウェア
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
上野 雄大 東北大学, 電気通信研究所, 准教授 (60551554)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | プログラミング言語 / スクリプト言語 / 関数型言語 / 操作的意味論 / 型検査 / 静的解析 / Ruby / SML# / コンパイラ / 実装方式 / 最適化 / コード分析 |
研究成果の概要 |
実用プログラミング言語の系統的な設計と実装のための枠組みを研究し,以下の成果を得た.(1)レコード多相性の考え方を応用してRuby言語を独立性の高い計算系の集合に分割し,それらを系統的に合成することで言語全体の操作的意味論を構築した.その結果からインタプリタを導出できることを確認した.(2)Ruby開発チームとの共同研究として,Rubyのための抽象解釈に基づく型プロファイラおよび漸進的型付けの考え方を取り入れた型検査器を開発した.(3)関数型言語コンパイラ構築の要素技術として,静的型付け言語から外部JSONデータを型付きで操作する体系,およびミューテータを止めない並行ごみ集め方式を開発した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
あらゆるサービスがソフトウェアによって運用される情報化社会が信頼性と安全性を保ちつつ発展するには,サービスの複雑さや質を落とすことなく信頼性の高いソフトウェアを構築する技術の確立が望まれる.プログラミング言語の研究開発はその中核をなす重要な課題である.本研究成果は,広く産業利用され社会的に重要な地位をすでに築いている実用プログラミング言語を高信頼化するための技術開発,および世界的に研究が進められている高信頼プログラミング言語を実用化するための基礎研究の両面から高信頼ソフトウェア開発基盤の実現に貢献したことに,学術的および社会的な意義がある.
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