研究課題/領域番号 |
15K15998
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
高性能計算
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研究機関 | 工学院大学 |
研究代表者 |
藤井 昭宏 工学院大学, 情報学部(情報工学部), 准教授 (10383986)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 代数的多重格子法 / 粗格子集約 / ニアカーネルベクトル / 時間積分並列化 / 二アカーネルベクトル / 高並列多重格子法 / 時間方向並列化 / MGRIT / MGRIT前処理 / 高並列実装 / ニアーカーネルベクトル / 1節点多自由度問題 / CBCG |
研究成果の概要 |
線形問題の解法の一つである多重格子法は大きいサイズの問題を小さいサイズの問題(粗いレベル)に近似し,それらを交互に反復的に解く手法であるが,スーパーコンピュータなどの超高並列な環境では小さいサイズの問題が全プロセスに分散され,通信が多くの時間を占めてしまう問題があった.この場合,小さいサイズの問題を解くための通信時間がボトルネックとなり,高並列時には全体性能をより悪化させてしまう.本研究ではそれを解決するため,粗いレベルにおいて並列度と通信量をうまくバランスさせる新規の手法を提案し,実装例としてプログラムに公開した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
線形問題の解法として多重格子法は流体解析も含めて,広い範囲のアプリケーションで利用されている.本研究では主に,高並列時に課題になるサイズの小さい問題の生成方法についてと,問題に応じて収束性をあげるためのニアカーネルベクトルの設定手法について新規手法を提案し,発表をしてきた.今後,本研究の考察の対象としているような超高並列な計算環境や,問題に応じて収束しにくい成分を設定して代数的多重格子法を適用する場面において,本研究の成果が取り込まれていくことを期待している.
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