研究課題/領域番号 |
15K16078
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
感性情報学
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
江村 伯夫 金沢工業大学, 情報フロンティア学部, 准教授 (80590174)
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研究協力者 |
中川 誠司
山田 真司
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 音楽的期待感 / テンション和音 / プライミング効果 / 反応時間 / 正答率 / 音楽理論 / 聴覚誘発脳磁界反応 / MEG / N1m / 音楽 / 和音 / テンション |
研究成果の概要 |
本研究は,テンション和音聴取時に惹起される次の和音に対する音楽的期待感を,協和・不協和判断課題遂行中の反応時間や正答率,および聴覚誘発脳磁界反応によってどのように説明し得るかについて明らかにするものである. 実験の結果, 音楽的専門教育を受けた実験参加者群は,ヴォイシングの複雑さの増加に伴って反応時間の増加と聴覚誘発脳磁界反応N1mのピーク振幅の増大が見られたのに対し,その他の実験参加者群には,それらの間にシステマティックな相関関係は見られなかった.これらのことから,テンション和音聴取時の音楽的期待感はは,個々のヴォイシングの音色に対するラベリング能力の影響を強く受けることを示唆している.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,和音プライミングにおける一連の研究で実施されてきた協和・不協和判断課題遂行中の聴覚誘発脳磁界反応を計測することにより,これまでに示されてきた両者の研究結果の関連について明らかにしようとした点において学術的意義が認められる.実験の結果,協和・不協和判断課題遂行時の反応時間と聴覚誘発脳磁界反応N1mのピーク振幅との間に有意な相関関係が見られたことから,心理学的指標と生理学的指標との間に何らかの関係があることを示唆するものであると考えられ,本研究成果が,人の音楽知覚認知メカニズム解明の一助になることが期待される.
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